補聴器が苦手な環境

質問くん
補聴器ユーザーと会話するときに気をつけてほしいことはある?

まなぽ
苦手な環境や音を理解してもらえると、うれしいな。
わたしが苦手な環境は、
- 複数の人が、同時に話している環境
- いろいろな音が、あちこちから聞こえてくる環境
例えるなら、大衆酒場のような環境が大の苦手です。
補聴器で聞こえる音は、残念ながら、自分の耳のように聞こえません。
聞こえの射程も狭く、わたしの場合、半径2mくらいの人との会話が限界です。
また、自分の耳で、無意識にできていたこと、
- 聞きたい音を選んで集中して聞くこと
- 視界に入っていない音でも聞こえる方向がわかること
これらのことが、補聴器の機能にも限界があり、頑張っても聞こえません。
たとえば、複数の人が周りで同時に話していたとすると、Aさんの声が聞きたいのに、Bさん、Cさんの声も同じように聞こえます。
3人の声が同じ音量で聞こえるので、聞こえているけど、「ことば」が聞き取れない状況です。
端々の単語は聞き取れるので、会話の雰囲気はわかるのですが。

まなぽ
まるで、周りの人が英語で話しているみたいに聞こえるよ
(もともと英語は苦手だけど)
職場のような静かな事務所でも
目の前の人と話している時に、周りの人が突然大声で話したり、電話が鳴ったりすると、全部の音が同じように耳に入ってくるので、途端に聞こえづらくなります。
この状況って、職場では結構あるあるな場面で、他人から見たら、聞こえてるのに聞こえないフリしているように見えることも。
補聴器が苦手な音
補聴器は、静かな環境では、まるで自分の耳のように聞こえるて快適ですが、どんな環境でも、苦手な音があります。
どんなものが苦手なのか、わたしの主観で列挙してみます。
- 赤ちゃんの泣き声、お皿のガチャガチャ音
- 補聴器に響きます。
- 紙のガサガサ音、指圧が高めの人が叩くキーボード音
- この音にフォーカスするように、なぜか大きく聞こえます。
- マスクしている人、正面を向いて話してくれない人
- 聞こえの射程範囲が遠くなります。
- 騒がしいお店での食事
- 静かな個室で、背後が壁であれば、会話も聞き取りやすいです。
- 会議
- 半径2mの会話が限界なので、本当に疲れます。
- 電話
- 受話器の補聴器への当て方とハウリングに苦労します。
おわりに
補聴器には、苦手な音や環境があることを書いてみました。
補聴器つけてるから、100%聞こえが戻って普通に聞こえるんでしょ?
と誤解されている方が多いので、補聴器に対する理解が広まればいいなと思っています。